2010.11

タイトル: 19世紀イギリスにおけるラグド・スクールと肢体不自由教育
著 者 : 真城知己
所 収 : SNEジャーナル, 第16巻, pp.97−111.
<要旨>
 19世紀半ばのイギリスでは最貧困層の劣悪な生活実態を背景にラグド・スクールに多くの肢体不自由者がおり、彼らへの教育が行われていた。本論文で取り上げた肢体不自由ホーム・実業学校の特徴は、骨関節結核への感染防止のための換気に配慮した建築構造や医師の協力による栄養状態の改善への取り組みによる肢体不自由者特有の課題への対応と、実業学校の重要な役割であった貧民収容部門の入所者による19世紀後半に急速に需要が増した家政婦の訓練も兼ねた肢体不自由者への日常生活支援の提供という二つの側面を同時に備えることができていた点であった。この実践の意義がラグド・スクール協会によって強調されたのであった。

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2010.05

タイトル: イギリスのインクルーシブ教育
著 者 : 真城知己
所 収 : 発達障害研究, 第32巻第2号, pp.152−158.
<要旨>
 イギリスにおけるインクルーシヴ教育の特質を完全な特別学校の廃止や、統合か分離かという視点でとらえるのは正確ではない。イギリス政府が一貫して特別学校の役割について明確な位置づけを持たせるとともに、通常学校における教育の質の向上を強調した制度を展開している特質と、制度的必然性について論じた。

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2010.05

タイトル: 交流及び共同学習と障害理解教育
著 者 : 真城知己
所 収 : 特別支援教育の実践情報, 第136号, pp.8−11.
<要旨>
 交流教育や共同学習における障害理解教育の実践を考える上で、単に障害に関わる不自由さの体験のような障害理解ではなく、子どもたち自身が日常生活において「不自由さ」を生み出していることがあるという視点を持つことや、授業における役割の固定化を避ける必要性、障害のある子とない子の双方向の影響のバランスを考慮すること、及び、すべての子どもが活動において欠かせない位置づけになる「仕掛け」の設定について論じた。

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2010.3

タイトル: 19世紀イギリス肢体不自由教育史研究序説
      -問題の所在と課題設定-
著 者 : 真城知己
所 収 : 千葉大学教育学部紀要(教育科学編), 第58巻, pp.1−8.
<要旨>
 本稿では、現在の障害種別の障害児教育制度の枠組みについて、歴史的な検討を加える意義を研究の契機とし、19世紀後半のイギリスにおける組織的な肢体不自由教育の開始と初期の発展要因の解明に焦点を当てた研究課題について述べた。そこでは、1)組織的な肢体不自由教育の開始要因の歴史的文脈を明らかにすること、2)慈善組織協会による肢体不自由教育の社会的喚起の動因と特質を明らかにすること、及び、3)19世紀後半の基礎学校における肢体不自由教育の特質を明らかにすることが研究課題として導かれた。

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2009.03

タイトル:Teacher's attitudes towards SENCO's roles in mainstream schools in Greater Manchester
     - Colleague teacher's view at primary and secondary schools-
著 者 : Sanagi, T.
所 収 : Japanese Journal of Special Education, vol.46, no.6, pp.503-514
<要旨>
 This study highlited teacher's attitudes towards roles of Special Educational Needs Coordinator in England. 71 teachers as participants, working at primary and secondary schools in Greater Manchester county, estimated items on importance and expectation of SENCO's roles, and items on the extent of its fulfillment by SENCO with postal questionnaire. The result was discussed on 1)teacher's attitudes towards fulfillment of SENCO roles and 2)comparison between importance/expectation and fulfillment. A comparison between primary and secondary teachers was also argued. Findings confirmed teachers reted highly at expectation of advices on how to teach, implementation of IEP, and assessment of pupils' needs. However, teachers regarded its fulfillment by SENCO as rather keeping records, registers, and/or the Statements, assessing pupils' needs, and, in secondary school, direct teaching. As conclusion, for collaboration and sharing roles in schools, in-service teacher training and consideration of interactive model of special educational needs was emphasized.

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2008.12

タイトル: 教育分野における調査研究
著 者 : 真城知己
所 収 : 発達障害研究, 第30巻第5号, pp.399-403
<要旨>
 特に教育分野での調査に基づいた研究の進め方に関して、1)ニーズの調査、2)観察による情報収集、及び3)歴史研究での調査の3点を取り上げながら、学術研究に耐えうるデータ収集の方法について論じた。

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2008.07

タイトル: イングランドにおける小学校及び中等学校教師の特別な教育的ニーズ・コーディネーターの役割に対する意識
著 者 : 真城知己
所 収 : 発達障害支援システム学研究, 第7巻第2号, pp.51-58
<要旨>
 イングランド北西部の小・中等学校教師71名を対象にした特別な教育的ニーズ・コーディネーターの役割に関する調査の結果、校内のコーディネーション、同僚教師への支援、教職員のマネージメントに対する期待が高いことが明らかとなった。また、同僚教師から期待される内容がコーディネーター本来の役割を果たす上で手が回らない状況の遠因になっていることも示唆されたことから、教師やティーチング・アシスタントの現職教育を通じて学校全体の教育の質を高めることが重要であると考えられた。

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2007.02

タイトル: デンマークにおける「拡大特別ニーズ教育」
      ー2007年地方分権制度再編前までの特徴ー
著 者 : 真城知己
所 収 : 障害科学研究, 第31巻, pp.153-159
<要旨>
 デンマークでは,各市が責任を持つ特別ニーズ教育に対して,国が責任を持って対応する「拡大特別ニーズ教育(vidtgående specialundervisning)」と呼ばれる制度がある。デンマークは地方分権が進んだ国として知られるが,これを背景として拡大特別ニーズ教育も地域差が大きいことを1991/92年度から2003/04年度までについてまとめた資料を用いて示した。そして、さらに地方分権が進められる政策によってどのような展開が見られるのかについて、動向に注目する必要性を指摘した。

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2007.02

タイトル: Rethinking the concept of "Special Educational Needs"
      - an interactive model -
著 者 : Sanagi, T.
所 収 : Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University, vol.55, pp.1-5.
<要旨>
 全編が英語の論文である。「特別な教育的ニーズ」の概念は,特別ニーズ教育を具体的に推進する上でその方向性を左右する重要な概念であるが,これをめぐる理論的混乱の解決のために,同概念が提起された課題意識をふまえた相互作用モデルについて論じた。インクルーシヴ教育を目指す上では,環境要因の分析とそれをふまえた対応が不可欠であり,相互作用モデルがこれに耐えうる考え方であることを示した。

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2006.04

タイトル: 特別な教育的ニーズ論と専門性
      -インタラクティブ・モデルの視点-
著 者 : 真城知己
所 収 : 支援教育の展望, 第141号, pp.4-9.
<要旨>
 特別な教育的ニーズ論の中のインタラクティブ・モデル(相互作用モデル)に焦点をあてて、今後の特別支援教育への応用方法について、特に環境要因が特別な教育的ニーズに影響を与える構造をふまえながら論じた。

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2005.12

タイトル: 専門性と学校の支援体制
著 者 : 真城知己
所 収 : 支援教育の展望, 第140号, pp.64-68.
<要旨>
 子どもの教育的ニーズの把握を専門的に行おうとする際に子どもの特性だけでなく、学習環境の影響を考慮する特別な教育的ニーズ論の視点から、学校における支援体制において、各教師がすでに保有している資源を共有することの重要性を論じた。

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2005.07

タイトル: 今後の特別支援教育を考えるためのキーワード
著 者 : 真城知己
所 収 : 支援教育の展望, 第138号, pp.58-61.
<要旨>
 3つの学校での教育実践において生じた問題を端緒に、特別支援教育制度下で解決の方向性を導くためのキーワードとして、「専門性と学校の支援体制」「連携と専門性」及び「インクルージョンと特別ニーズ教育」の3つを挙げて論じた。

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2005.02

タイトル: 特別支援教育における校内支援体制とコーディネーターの役割
著 者 : 真城知己
所 収 : 特別支援教育千葉, 第2号, pp.2-9.
<要旨>
 特別支援教育制度を迎えるに際して,コーディネーターの役割に注目が集まっているが,彼らの役割は,単に関係機関との連絡調整,すなわちニーズのある子どもに専門的支援を結びつけることにあるのではなく,それぞれの学校の状況に応じた新しい支援やその提供方法を「創り出す」ことにコーディネートの本質があることを小・中学校と盲・聾・養護学校にわけて指摘した。

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2005.02

タイトル: 特別支援教育コーディネーターの養成
      -養成講座受講生への意識調査の分析-
著 者 : 真城知己
所 収 : 千葉大学教育学部紀要(教育科学編), 第53巻, pp.119-124
<要旨>
 特別支援教育コーディネーターの役割,専門研修への希望,及び特別支援教育に関する同僚教師への意識について,小学校及び中学校から候補者として養成講座に参加した152名の教師の回答を分析した。特別な支援のコーディネート,保護者や同僚教師との関係形成に役割の柱があると意識される一方で,校内の現職教育や,支援体制の要点である校内委員会の運営,記録管理等については相対的にあまり重視されていないことなどが明らかとなった。研修希望として,指導計画の作成を含めた直接指導の方法や,学校をインクルーシヴにすること等への希望が強いことも示された。

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2004.10

タイトル: インクルージョン
著 者 : 真城知己
所 収 : 発達の遅れと教育,10月号(通算566号), pp.
<要旨>
 サラマンカ声明についてふれつつ、インクルージョンの概念は、子どもよりもむしろあらゆる学校が子どもの多様性に対応できるように再構築を促す概念であることを明らかにした。

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2004.02

タイトル: イギリスの「特別な教育的ニーズ・コーディネーター」の理解のために
著 者 : 真城知己
所 収 : 発達の遅れと教育, 2月号(通算558号), pp.36-38
<要旨>
 イギリスの特別な教育的ニーズ・コーディネーターの役割について,日本では「連絡・調整」等に重点が置かれた紹介がされているが,実際には「年次レビュー」を核にした学校整備にその本質的役割があることを明らかにした。

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2004.02

タイトル: イギリスの「特別な教育的ニーズ・コーディネーター(SENCO)」の小学校における協同
著 者 : 真城知己
所 収 : 千葉大学教育学部教育実践研究, 第11号, pp.55-64
<要旨>
 特別支援教育制度においては,通常学校,特別支援学校を問わず「特別支援教育コーディネーター」が重要な役割を果たすことが期待されているが,日本ではこれに関する理論がない。本稿は,イギリスの小学校2校における特別な教育的ニーズ・コーディネーター(SENCO)の各学校における協同の例を取り上げ,適切な校内体制づくりのために必要な要素について論じた。そして,通常学校における特別な教育的ニーズへの対応には,学習支援アシスタントなどのスタッフの配置が不可欠性,及び,スタッフ間の日常的な意見交換の機会を確実に用意することの必要性について指摘した。

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2003.11

タイトル: 英国における移行支援の制度と実際
著 者 : 真城知己
所 収 : 肢体不自由教育, 第162号, pp.38-43
<要旨>
 特別な教育的ニーズのある生徒の中等学校からの移行支援に関わるコード・オブ・プラクティスの規定と、コネクション・サービスを中心とした第9学年に重点のある実践について中等学校と継続教育カレッジの例をあげて論じた。

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2003.11

タイトル: イギリスの動向に見る障害児教育の専門性と教職員
      -SENコーディネーターについて-
著 者 : 真城知己
所 収 : 障害者問題研究, 第31巻第3号, pp.46-54
<要旨>
 イギリスの特別なニーズ教育の各学校での実践の核となるSENコーディネーターに焦点をあて,改訂コード・オブ・プラクティスに示される役割と課題を指摘した。さらに,質問紙調査によってコード・オブ・プラクティスの内容や同僚教師,及び研修へのニーズについて,その特徴と課題について明らかにした。今後の課題として,各学校が学校全体として子どもの特別な教育的ニーズへの対応の力を高めることを原点に,専門性のあり方を考えるべきことを指摘した。

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2003.11

タイトル: 改訂コード・オブ・プラクティスのSENCOへの影響と課題
      ーIEPに関わる内容を中心にー
著 者 : 真城知己
所 収 : SNEジャーナル, 第9巻, pp.67-81
<要旨>
 各学校において特別な教育的ニーズをもつ生徒への適切な対応の鍵となるSENCOの役割と責任について規定した改訂コード・オブ・プラクティス(2001)の,特にIEPの作成に関する内容の影響と課題について検討した。その結果,SENCOの負担軽減の視点は盛り込まれているものの,これまで以上に過剰な負担を強いる可能性がある課題を明らかにした。また,その解決のためには,各学校の特別な教育的ニーズに関する体制整備が伴うことが不可欠であることを指摘した。

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2002.02

タイトル: 教員養成課程における「障害理解教育」実践者養成に関する研究
      ー意識変化の特徴検討へのコンジョイント分析の応用ー
著 者 : 真城知己
所 収 : 発達障害研究, 第23巻第4号, pp.267-275
<要旨>
 本研究は従来取り扱われることが比較的少なかった知的障害に関する障害理解教育の実践者養成の試みを行った。教員養成課程の学生に模擬授業の計画・実施を体験させ,その過程での学生の意識変化について検討した。その結果「偏見や差別意識の改善」と「子ども同士の対等な関係形成の促し」に関する内容をより重視して意識されるようになる傾向が認められた。模擬授業では児童文学作品を利用したが,その内容が結果に影響していることがうかがわれ,児童文学作品の特性を十分に意識した実践の有効性が示唆された。なお,意識変化の比較にはコンジョイント分析を応用した。

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2002.02

タイトル: 現職教員の免許状取得ニーズのコンジョイント分析
      ー個別プロフィールによるタイプ分類ー
著 者 : 真城知己・高橋志野・中村章子
所 収 : 千葉大学教育学部紀要(教育科学編), 第50巻, pp.127-135
<要旨>
 教員免許状の取得機会へのニーズをより正確に把握して保有率向上を図るための手がかりを得ることを目的とした。千葉県下の現職教員への調査の結果,先行研究と同様に「校務からの専従免除」と「開講の形態」が重視されていた。さらにコンジョイント分析の個別プロフィールから5つのサブグループに分類した。「在籍時の身分の要因を重視した群」,「開講の形態の要因を重視した群」,及び「特定の要因のみを重視する傾向が弱かった群」に全回答者の90%以上が含まれていた。これらの群間で回答者の年齢層や所属学校・学級種との関連性は認められなかった。

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2002.01

タイトル: 現職研修機会と教員免許状の資格認定の連動に対する意識
      ー千葉県における調査のコンジョイント分析ー
著 者 : 真城知己
所 収 : 特殊教育学研究, 第39巻第4号, pp.47-56
<要旨>
 現職教員を対象にした教員免許状の取得機会は資質向上への志向を十分に意識すべきとの考えのもとに,千葉県下の現職教員を対象に研修機会と教員免許状の取得機会との連動に関する意識調査を行った。その結果,1)研修機会ごとに研修内容と方法へのニーズが整理されるとともに,2)特殊教育教員免許状の取得機会として認定講習と特殊教育特別専攻科が志向されていること,3)「連動」については研修機会の「場」がもっとも重要な判断条件とされていることが明らかとなった。特に大学の公開講座への認定希望が強かった。なお,本研究ではニーズ調査の方法にコンジョイント分析を応用した。

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2001.09

タイトル: 特殊教育教諭免許状の保有と構内体制の整備
      ー「21世紀の特殊教育の在り方について(最終報告)」への意見ー
著 者 : 真城知己
所 収 : SNEジャーナル, 第7巻, pp.29-31
<要旨>
 「21世紀の特殊教育の在り方について(最終報告)」に関する意見論文として,特殊教育教諭免許状の保有問題と校内体制の整備について論じた。前者に関しては,免許状の保有とその後の研修の連続性や一種免許状取得と研修との連動について,後者には校内での責任分担の偏り是正のための個別の指導計画の活用などについて意見を述べた。

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2001.03

タイトル: 病弱教育における「連携」研究の動向と課題
著 者 : 中村章子・真城知己
所 収 : 千葉大学教育学部教育実践研究, 第8号, pp.101-111
<要旨>
 病弱教育における「連携」は教育保障上の課題として,その必要性が強く認識されている。本研究では「連携」が注目されるようになったこの20年間の研究動向を83本の文献の分析から検討した。その結果,「連携」のシステム化やキーパーソンの検討などが取り上げられていたが,具体的な方策にふみこんだ検討が不足していることが明らかとなった。今後,「連携」にかかわる医療・教育・家庭などの相互の役割や機能の共通認識を図るといった基盤整備が必要であることを指摘した。

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2001.03

タイトル: 交流教育と障害理解教育
著 者 : 真城知己
所 収 : 千葉市養護教育センター通信
<要旨>
 不適切な障害理解教育によって、子どもの意識に典型的障害者像が形成されないようにするために、子ども自身が生み出す社会的障害への視座を重視した改善方法を提示した。特に交流教育実践における「活動目的の共有」を通した方法についても示した。

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2001.02

タイトル: 現職教員の研修機会の設定への要望に関する予備調査
著 者 : 真城知己
所 収 : 千葉大学教育学部紀要(教育科学編), 第49巻, pp.151-158
<要旨>
 千葉県下の現職教員を対象に,教委研修会や大学公開講座などの様々な研修機会について学習内容等に関する要望の調査を行った。結果は,以下の点に整理した1)校内研修では授業や事例研究,2)教委研修会では最新情報と情緒面の指導,3)学会では最新情報の収集,4)各種研究会では事例研究,5)大学公開講座では社会的・教育的問題の理解などがそれぞれ希望されていた。また,研修機会ごとに参加頻度の希望も異なっていた。いずれも各機会の特徴をふまえたものであったが機会の絶対量の不足と参加困難な状況への対応等の課題について整理した。

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