大学院 「障害・特別ニーズ教育特論」(05年度)
特別専攻科 「発達障害児指導V(専修免許コース)」(夜間)
講義担当者:真城
各グラフの数値は「人数」を表します(N=13)
(原文そのまま記載) |
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・授業の内容や進め方について
・この授業でしか聞くことができない内容で非常に勉強になりました。でもレベルが高すぎて、内容は半分も理解できたか不安ですが・・・でも、これからまたこの授業で学んだことをもとに色々興味を持っていきたいです。 |
特別ニーズ教育やその核になる考え方である特別な教育的ニーズ論という言葉は、思ったよりも広がっていないように感じるようになりました。 授業での内容は、大学院レベルとしては、基本的なことばかりでしたが、説明の仕方がよくなかったのでしょうか、難しそうに聞こえた方もいたようです(グラフ参照)。 今後は、映像教材などもこれまで以上に活用するように工夫したいと思います。 |
・その他の感想
・イギリスのことがよくわかりました。実際に現場をこの目で見てみたくなりました。
・現場の学校教育に生かしていきたいと考えています。ありがとうございました。
・日本の今後の方向性についてもう少し知りたいと感じた。
・教室が受講人数と比較して狭すぎる。 |
最近では、アクセスがよくなったせいもあって、外国の教育事情の視察旅行などの企画も増えてきました。しかし、それぞれの国の制度が成立しているのには、各国固有の背景が必ず存在しています。 ところが、残念なことに、最近の視察ツアーの中には、こうした視点に欠けたまま、表面的な見学に留まっているものも少なくないようです。 「本場のSENCOを視察したいと思います」などの言葉も聞かれるようになりましたが、たとえば、イギリス政府が企図しているSENCO像と実際のSENCOの活動には少なからぬギャップがありますし、コーディネーター自身が考えている役割と周囲の教師の期待との間にもギャップが存在していることが明らかにされつつあります。 私もこれまでに行ったいくつかの調査から、同じ実態を把握するようになりましたが、このようなことは日本ではほとんど知られていないことでもあります。 ひとつの国の制度を理解するためには、その背景とその「理由」をしっかりと考えながらとらえようとすることが大切だと考えています。 今後の日本の将来像についても、もう少しお話しできる時間があれば良かったかと考えています。特別な教育的ニーズ論の考え方を、日本の教育文化の中で、どのように展開できるか、機会を改めて論じられればと思います。 教室が狭かったとのこと。20人規模の教室でしたが、たしかに、少し狭かったかもしれません。ごめんなさい。
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使用したテキスト・参考書
主に、『特別な教育的ニーズ論』(真城知己、文理閣)(ただし、テキスト指定はしなかった)。これに加えて必要な補足資料を用意した。このほか『特別支援教育の争点』(SNE学会編、文理閣)、『特別なニーズと教育改革』(SNE学会編、クリエイツかもがわ)など。
授業の進め方
講義形式によって進めた。補足資料を中心に、配付資料及び映像教材を用いた。
ご意見などは
sanagi@e.chiba-u.ac.jp