教育ハラスメント解消協議会
設立の背景
教育におけるハラスメントには様々なものがありますが、たとえば高等教育機関におけるアカデミックハラスメントやモラルハラスメント(日本ではパワーハラスメントの造語が提案されてからは「パワハラ」として広く使われる言葉になった)、セクシャルハラスメントなどが大きな社会問題になっています。
大変残念なことですが、ハラスメントは高等教育機関だけでなく、あらゆる「学校」において生じています。
そして、ハラスメントが起きるところには、必ず深く傷つく人が生み出されます。ハラスメントによって、個人の尊厳や自尊感情が傷つけられ、仕事や学業を継続することが困難な状況に追い込まれるとき、傷ついた人がその後にわたっても様々な不利益を受け続ける構造が作られてしまいます。
ハラスメントはある瞬間においては加害側の意識の欠如によって具体的な事象が引き起こされている場合も少なからぬために、個人間の問題として処理されてしまうこともありますが、実はその背景にある「学校」の慣習や伝統などとも切り離せない根の深い構造的な問題としての側面をもっています。それゆえに様々な学校において繰り返し同じような事例が後を絶たないのかもしれません。
私たちは、こうした構造にを目を向けながら、ハラスメントの生じにくいよりよい学校環境を構築していくことを目指して協議会を設立しました。
教育ハラスメント解消協議会代表 真城知己
- 2013年
- 教育ハラスメント解消協議会設立代表ほか数名によって協議会設立
- 2014年
- NPO法人設立準備室開設法人設立による組織的な対応を可能とするための準備室を開設
- 相談対応開始具体的な対応を開始