学部・特殊教育特別専攻科 「精神遅滞教育学(特別専攻科は「障害理解教育模擬授業演習《)《(07年度)
講義担当者:真城
各グラフの数値は「人数《を表します(N=22)
(原文そのまま記載) |
|
・内容について ・障害理解教育を行うには、いろいろと配慮や考えなければいけないことが多くて、実際の小学校だと担任がひとりでやると思うので、その大変さがわかった。グループでやることで自分にない意見や発見することがいろいろあってよかった。 ・後半の模擬授業はメンバーと沢山話し合っていろいろな意見にふれることができてとてもよかったです。そのために、前半の講義もふまえて考えることができたと思います。ありがとうございました。 ・「障害《、「福祉《ということを人に伝えるということは、とても難しいことであることを再確認し、また、それを伝えることの楽しさ、生きがいを感じることができました。
・改善点として、授業作りの時間が足りないことが感じられた。グループ編成で、(メンバーが)集まりやすい人同士などでも良いと思います。 |
単に障害の上自由さや大変さだけにしか目を向けず、子どもたちにむしろ「典型的な障害者《や「理解したような錯覚《を与えてしまうような障害理解教育にならないようにしなければなりません。しかしながら、授業の中でもふれましたように、適切な障害理解教育の授業を考えるために参考になるテキストや実践にふれることが難しいのもまだ現状です。 こうした中では、様々な人の見方や考え方と自分自身の考え方を交換しながら進めていくことが大切なのではないかと考えました。これがこの授業でグループごとに授業を考えてもらう形式にし、その期間を1ヶ月もとったことの理由です。 前半の授業では、グループ・ディスカッションのための素材となる考え方についての説明をして、それを各自の中で消化してもらうために毎回のレポート作成をしてもらうなど、受講生には比較的負担が大きかったと思いますが、後半のグループでの話し合いに活かして頂くことができたのではないでしょうか。 障害理解教育においては、授業者が常に多角的なものの見方をできるかどうかが重要です。個別に授業を考えてもらうのではなく、グループを作って作業をしてもらった意図はここにあります。 実際の学校では、複数の教員で一緒に授業を考える機会を設定することはなかなか難しいのですが、複数で授業を考えることの良さも意識のどこかにとどめておいて頂けるとよいかもしれません。
授業時間外でのグループでの話し合いは、互いに都合をつけることが難しいこともあったと思いますが、みなさん短い期間の中でよく準備をしてくれたと思います。グループ編成は、できるだけいろいろな課程の学生で構成できるように考えています。 |
・その他の感想
・講義中やレポート作成、模擬授業を行うにあたって、自分の頭をフル回転させながらいろんなことを考えた授業でした。自分は小学校の教員を目指していますが、障害理解教育に積極的に取り組み実践していこうと思います。有意義な時間を過ごせました。ありがとうございました。 ・自分が教員になってから、障害理解教育をするにはまだ勉強上足なので、もっともっと深めていきたい。このまま教員になるのは上安です。 |
熱心に授業に参加してもらえたようで、嬉しく思います。 授業をすることの難しさを感じることは大切なことです。これからの学習の目標も少し見えてきたのではないでしょうか。どんどん勉強して下さい。教壇に立つ前には、もっともっと勉強が必要ですが、自分自身の中でしっかりとした課題意識を持っていれば、きっとしっかりと学習を進めていくことができるはずです。 いつか本当に子どもたちを対象にした障害理解教育を実践する機会がやってきたときに、ぜひみなさんの授業を参観させて下さいね。
|
使用したテキスト
真城知己:障害理解教育の授業を考える.文理閣
授業の進め方
まず、テキストを使用しながら6回にわたって障害理解教育の背景や基礎的考え方について講義を行った。
ついで、合計6つの班にグループを分けた。各グループを単位として障害理解教育の模擬授業の計画を約1ヶ月(グループの発表順により準備期間が異なる)にわたって行った。
これは、知的障害児が登場する児童文学作品1編を読んだ上でのレポートを提出し、それをふまえて実施された。
7月より、毎週2班ずつ、各40分間の模擬授業を発表してもらった。発表班以外の学生は、「小学生《になったつもりで授業を受けてもらった。各授業後には、発表に対する授業評価を実施し、内容をまとめたものを翌週以降に全員に配布して、学習が深められるようにした。
評価
評価は出席とグループでの意見交換への参加の様子、及び発表を総合して行った。
ご意見などは
sanagi@faculty.chiba-u.jp