受講生による授業評価

リハビリテーションカレッジ島根「教育学《(06年度)  講義担当者:真城
 

 授業評価調査の結果      講義の概要




授業評価調査の結果
このページの質問項目は、これまで私の授業で実施してきた評価項目をもとに作成した評価項目を使っています。

各グラフの数値は「人数《を表します(N=50)

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 
 

授業に対する意見(評価点・改善要望点)
受講生からの意見の内容
(原文そのまま記載)
意見をふまえた授業者(真城)の補足
・説明について
・先生がとてもていねいでわかりやすかったです。休日だったのに、授業が苦痛じゃなかったです。私は小児に興味があるので、先生の話はおもしろくて興味がわきました。養護学校の教員も考えてみようかなと思いました。3日間ありがとうございました。
・説明が少々長い感じなので改善してほしい。でもていねいに説明するのはよかった。
・穴埋め問題などに対する説明が詳しく、とてもわかりやすかったです。
・1つ1つに対し、本当に丁寧な説明をし、わかり易かったです。あまり興味がなかったことや知らなかったことに対し、興味も持つようになり、知識が増えて良かったです。
・気がついた事の一つひとつに説明があり、とても理解しやすかったです。
 毎年のこの授業では、理学療法士が他の専門家と関わりながら障害をもつ子どもたちの教育にどのような貢献をすることができるのか、その可能性を知ってもらおうという点に意図をおいています。
 特に、理学療法の中でも「小児《の分野に興味を持ってもらうことができるように、実際の子どもたちの様子を具体的にイメージしてもらうことができるように考えて説明を心がけました。
 関心を持って下さった方が何人もでてきてくれたことを嬉しく思います。
・進め方・ペースについて
・質問の説明はとてもわかりやすかったが、5時間続けてやることで集中力が続かなくなるので、気分転換のために生徒が体を動かせるよう(養護訓練)にしてほしかったです。
・一人ひとりの意見に対し、丁寧に答えてもらえたので良かったです。
・質問に対してとてもわかりやすく教えていただいたのでよくわかった。
・順番にあてられて答えを発表した後、先生から自分が答えたことについての説明があるので、より理解ができた。
・先生は生徒の意見に対してきちんと聞いてくれ、またそれをしっかりみんなに説明しているところがすごく良かったです。先生はいい人な印象でいっぱいです。
・一人ひとりの思ったことについて、丁寧に説明してくれ、とてもよかったです!!
・当てられた時に、その答えに対してのコメントを行っていただけるので、嬉しかった・・・というか、自分の思っていることをちゃんと聞いてもらえているのだなと思った。遠いところからわざわざありがとうございました。
・学生たちの意見を皆に分かりやすく伝えていて、聞いている側としてはとても良かったです。ただ、その分、時間が足りなくなったりして、後半、授業のペースが速くなったと感じました。その辺の時間配分をもう少し考えてくれるとうれしかったです。
・たまにずっと説明しっぱなしのときなどがあったので、もっと学生に質問したり、作業させたりすると、もっともっとよりよいものになると思います。(ずっと聞いてばかりだと、集中が切れてしまったり、寝ちゃう人も多くなると思います)
・言葉で説明して理解はできるんですけど、記憶にはならないと思います。黒板に書くなどして、生徒にも書かせると、もっと集中のできる講義になると思います。先生はとても頭の良い人だと思いました・・・。人の意見に対して、すぐ返答できるところにRespectしました。恋愛にこまらないタイプですか??僕も目指します。

 授業の内容を理解してもらうためには、考えた事柄を「自分の言葉で説明する《ことがとても大切だと考えています。
 このため、できるだけ多くの方に発言をしてもらうような設定をしています。また、その際に、他者に伝えることの実感を持ってもらえるように配慮したつもりでしたが、いかがだったでしょうか。
 限られた授業の時間と、こうした意図とのバランスをとるのはなかなか難しく、後半が駆け足になってしまったことは、申し訳なく思います。もっと時間配分の工夫をしないといけませんね。
 また、集中講義ですので、丸一日、集中力が続くようにしてもらうのもなかなか大変です。「話が長い《といった点については、以前にも指摘を受けていたことで、今年も指摘されてしまいましたね。うーん。我ながら進歩していないようで恥ずかしい限りです。

 「恋愛に困らないタイプ《というのは・・・?どんな人をいうのでしょうか(笑)

・内容について
・今まで自分が思っていた以上に障害のある子は病気や障害に負けないで自分の夢に向かってがんばっていると思いました。先生の授業はわかりやすくて興味を持てました。ありがとうございました。
・私には少し難しかったですが、障害をもった人たちに対してどのようにしたらいいのかなど、学ぶことができたと思います。
・私的な事情で授業を欠席してしまい、すみませんでした。小児に興味があるので楽しく授業が受けれました。ありがとうございました。

 障害のある子どもたちが、いつも「がんばっている《わけではありません。授業の中でも説明しましたが、そうしたステレオタイプができてしまうと、かえって普通に生活することが妨げられてしまうことが生じてしまうこともあります。
 この感想は、きっと授業を受けながら、そこに登場する様々な子どもたちを自分自身のことに重ねて感情移入をしていたからなのでしょう。みなさん自身の夢に向かって努力を重ねて下さい。

・補助プリントやスライド・ビデオについて
・ビデオなどがわかりやすくて良かった!!
・ビデオはとても良かったと思う。イメージがしやすかったから。
・ビデオをみての授業は興味を引き、良かった。
・VTRでよく理解できた。同じの話の繰り返しが少し多かった。
・ビデオが分かりやすかったです。80年代と90年代の比較もしやすかったです。話が少し長くて、連続しての講義だったために少し集中力が切れてしまいました。残念です。

・プリントは穴うめで要点をつかみやすかったです。感想を考える時間はもう少し短くてもいいと思います。
・とてもわかりやすい授業でよかったです。配付資料があって、授業も受けやすく、VTRなどで新しい知識や考え方もえられました。
・スライド、ビデオ、OHPを使って頂いたのでわかりやすかった。
・穴埋めの時に、答えのヒントを出しすぎだと思った。

・スライドを使ったときなど、明るすぎてスライドが全く見えなかったです。
・スライドのことをプリントにしてほしかった。ノートに書ききれないので、後に残らないから。

 具体的なイメージをもってもらうことができたのはよかったです。
 社会と「障害《について、いまのみなさんの周囲を見渡しながら、その構造を考え、一人ひとりが起こすことのできる行動を大切にして下さい。

 プリントは、要点を整理しやすくするために、キーワードを穴埋めにしてあります。授業では、それを端緒にしながら補足した説明を加えるようにしましたが、もう一度、各自で復習してみて下さい。きっと新しい知識が定着していることを実感できるはずです。

 スライドを事前に配付資料にしていなかったので、ノートをとりやすくするために少し明るめにしましたが、見にくい状況を作ってしまったようで申し訳ありません。
 スライドの一覧をファイルで教務にお送りしましたので、受け取っておいて下さい。

・その他の感想
・脱線するのも良いですが、時々、あらぬ方向に行くので、気をつけていただければ幸いです。

・感じ取れるところはたくさんありました。しかし、心の面で奥が深く、もっと相手の気持ちを考えられる人間にならなければと思いました。

 はい、気をつけます。

 いろいろなことを深く考えてもらう機会になったようでしたら、それは私の方が感謝しなければなりませんね。きちんと考えながら授業に参加してくれて、ありがとう。




 講義の概要


講義の性格
 理学療法士の養成課程における「教育学《の講義。特に肢体上自由教育児への教育における理学療法の役割や連携の必要性などについて取り上げている。集中2単位。
 対象は理学療法学科2年生。
 講義のねらいは,理学療法士として理解しておかなければならない教育,とりわけその必要性を認識するとともに,様々な専門家の連携によって子どもの生活や学習が有効に支援できることを具体的な行動ビジョンをもって意識できるようにすることにおいた。

講義の目的
 1.理学療法士として必要な子どもの教育に関する基礎知識を得ること
 2.日本における障害児教育と福祉制度の概要を知ること
 3.子どもの発達に関わる専門家との連携における自身の役割を考えること
 上記に関して,内容を他者に説明することができるようになるとともに,自らの行動指針を明確に意識できるようにすることをめざす

テキスト
 独自の内容であることから,テキストの指定は特に行わず,必要に応じてスライド,ビデオ,補助プリントを活用して授業を行った。(下表参照)

授業の進め方
 授業の構成は次のように行った

タイトル スライド 補助プリント ビデオ
第1講 理学療法士と子どもの教育    
第2講 福祉教育について    
第3講 「社会《と「障害《について考える1  
第4講 「社会《と「障害《について考える(つづき)    
第5講 障害児教育と福祉の概要1    
第6講 障害児教育と福祉の概要2    
第7講 障害児教育と福祉の概要3   ○   
第8講 肢体上自由児の教育1  
第9講 肢体上自由児の教育2  
第10講 保護者や家族との連携    
第11講 病弱時の教育・重症心身障害児の教育  
第12講 自立活動・個別の指導計画    
第13講 「社会《と「障害《について考える2  
第14講 障害児の医療的ケア・専門家のネットワーク等    
第15講 (試験)      
 プリントは,穴埋め式のものと,自由記述式の項目から構成した。
 穴埋め式のものは,適切な語句を選択して記入し,補足説明により内容理解を深める形式のもので,基本用語の確実な習得が目的である。
 自由記述式のものは,「理学療法士として「教師《とどのような関わりを持ちたいと思いますか《,「あなたが担当する子どもに理学療法のアプローチをするために,「教師《からその子どもの教育に関してどのような情報を得ることが必要だと考えますか(子どもの学校での様子に関して知っておくべき情報は何か)《といった質問に対して自身の考えを記述する形式のものである。これは各自が具体的な行動指針をもって「教師《やその他の専門家との関わりを持つことができるようにとの意図で設定した。

評価
 評価は試験によりに行った。



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ご意見などは
sanagi@faculty.chiba-u.jp