学部「精神遅滞教育学《
特殊教育特別専攻科「発達障害児の教育Ⅰ《(05年度)
講義担当者:真城
各グラフの数値は「人数《を表します(N=23)
(原文そのまま記載) |
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・説明について |
この授業は、知識を得ることよりも「自分自身が『障害』に向き合う《ことを大切にした授業です。自身がどのように考えたのか、他者がどのように考えているのか、そしてそれを議論する中で、理解を深めることを促すように説明も意識しました。 |
・進め方・ペースについて
・模擬授業は,とてもいい体験になった。模擬授業を体験したことで,より障害理解教育について学び,将来,子どもに伝えられたらいいなと思った。 ・講義内容と教科書の内容が同じだったので,復習しやすかった。 |
模擬授業にまとめることで、自分自身の考えを他者に伝えることの難しさを感じてもらおうと思っています。今回の授業で経験したことを一つのきっかけにして、さらに考えを深めてもらうことができれば嬉しく思います。 |
・内容について ・これまでに受けてきた授業は障害そのものを取り扱っていたが,この授業は障害理解教育を学ぶということで,小学校教員を志望する私にとって,とても参考になったし,有意義だった。この先も,興味・関心を持って障害理解教育を考えていきたいと思えるような授業だった。 ・先生の講義はとにかく引き込まれ,学ぶところが多かった。そして,自分が授業者となったり,被授業者となる中で,自分が障害についてどう理解しているのかが見えてきて,とても重く感じた。 ・役割期待の話にはハッとさせられました。 ・視野が広がり,新しい考えを習得できました。とても自分の将来に役立ったと思います。 ・私にとって,この授業は毎回が新発見でした。教員になろうと思う人には,たくさん受講してほしいです。この授業は始まりであって,これで完全修得にはならないけど,これからのことを考える上でとても良かったと思います。 ・障害理解に対する先生の考え方を聞いて,非常に紊得した。しかし,今抱いている障害理解に対する思いは,先生のものとかぶっているように思う。果たして,それでいいのだろうか。。。でも,自分の考えの視野が広がり,この講義を受講して良かったと心から思った。 |
授業の中で「ハッと《してもらえたり、新しい発見をしてもらえた人がいたことは嬉しく思いました。まだまだ、皆さんとのやりとりを充実できるような授業には届いていないので、さらに工夫してみたいと思います。 また、最後の方の文章にありましたが、まさにそこが大切なのだと思います。10人が10通りの角度から一つのことを考える。そして、それを他者と意見交換しながら、更に深めていく。一つの正しい答えを求めるのではなく、深めていくこと。この授業の受講生に、そうした意識をもって参加してくれた方がいたことは何よりでした。 |
・補助プリントやスライド・ビデオについて
・先生の著書に大変共感した。 ・講義内容と教科書の内容が同じだったので,復習しやすかった。 |
授業だけだと内容の復習がしにくいということでつくったテキストですので、使ってもらえて良かったです。 |
・その他の感想
・今後の自分によい影響が多くありました。ありがとうございました。 ・とても楽しい授業でした。勉強になりました。 ・伝えることの難しさ,いろいろなことを考えました。 ・受講者人数が適切だったので,班活動では意見が言いやすかった。模擬授業はとても難しく大変だったけど,将来教師を目指す私にとって,とても有意義でした。 ・とても勉強になりました。でも,最後のレポートを考えているとき,やっぱりまだ理解してないなと感じました。もっと"障害理解教育"を学びたいです。
・講義吊は,もう少し適したものはないでしょうか?初回に出たときに「あれ?《と思いました。でも,この講義はとって良かったと思っています!! |
模擬授業をつくる過程での各班での意見交換の質が、みなさんの学習に大きな影響を与えます。 これがしっかりできたグループのメンバーは、より深く学習ができたのではないかと思います。 障害理解教育は、唯一の答えのある教育ではありません。だからこそ、常に自身がどのように『障害』に向かい合っているのか問い直しながら、考え続けてみて下さい。 講義吊については、毎年、授業評価やシラバスでも説明をしています。もうすぐ、養護学校教員養成課程関連の授業科目が大幅に変わりますので、その時点で授業科目吊が変わることになると思います。
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使用したテキスト
真城知己:障害理解教育の授業を考える.文理閣
授業の進め方
まず、テキストを使用しながら6回にわたって障害理解教育の背景や基礎的考え方について講義を行った。
ついで、合計6つの班にグループを分けた。各グループを単位として障害理解教育の模擬授業の計画を約1ヶ月(グループの発表順により準備期間が異なる)にわたって行った。
これは、知的障害児が登場する児童文学作品1編を読んだ上でのレポートを提出し、それをふまえて実施された。
7月より、毎週2班ずつ、各40分間の模擬授業を発表してもらった。発表班以外の学生は、「小学生《になったつもりで授業を受けてもらった。各授業後には、発表に対する授業評価を実施し、内容をまとめたものを翌週以降に全員に配布して、学習が深められるようにした。
評価
評価は出席とグループでの意見交換への参加の様子、及び発表を総合して行った。
ご意見などは
sanagi@faculty.chiba-u.jp