受講生による授業評価

福岡教育大学特別専攻科「障害児教育の動向と課題《(05年度)  講義担当者:真城
 

 授業評価調査の結果      講義の概要




授業評価調査の結果
このページの質問項目は、これまで私の授業で実施してきた評価項目をもとに作成した評価項目を使っています。

各グラフの数値は「人数《を表します(N=7)

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 
 

授業に対する意見(評価点・改善要望点)
受講生からの意見の内容
(原文そのまま記載)
意見をふまえた授業者(真城)の補足
・進め方・ペースについて
・難しいことを考えずに,事由に感じたことを発言でき,また,それに対して丁寧に先生の考えを返してくださって,自分の考えを深めることができました。ビデオをいくつか見せていただきましたが,どれも興味深かったです。じっくり思い返したいと思います。

 年度の最後の授業ということもあって、知識ばかりでなく、各自がこの一年間に学んできたことをふまえて、「障害と社会《、「現在の日本の障害児教育制度《、及び「海外の障害児教育《を題材に、自分自身の言葉で考えたことを述べることを通じて、理解を深めてもらうことに重点をおいて授業構成を考えました。
 これまでに得られた知識が自身の中でどのように消化できたのかを感じてもらうことができれば、嬉しく思います。もう一度、ゆっくり振り返ってみてください。

・内容について
・わたしは特専に来てから海外の障害児教育はどうなっているのだろうと興味がずっとあり,この講義を楽しみにしていました。知りたかった内容をずばり教授していただけて嬉しかったです。海外の障害児教育を理解するとき,その国の地理風土や背景を知ることがポイントだとわかった。日本のスタンダードでみていたので,改めて意識改革が必要だと感じた。ぜひとも自分の目で今度は確かめたいです。ありがとうございました。

・今までSENについて,少し偏った見方をしていたような気がします。また,間違って理解していた部分もあったので,今回この授業を受けて良かったです。SENに興味を持ちました!

 外国の教育制度などの話は、表面的な特徴をさらうだけになってしまうものも多いようですが、この授業では、取り上げた各国の文化的基盤をふまえて理解することの重要性を特に強調して内容を取り扱いました。ノーマライゼーションやメインストリーミング、インテグレーションやインクルージョン(インクルーシヴ教育)といった用語自体は、多くの人が聞くようになりましたが、各概念が成立する文化的背景をふまえなければ、これらを正しく理解することはできません。今回の授業を通じて、それを感じ取っていただければ嬉しく思います。
 特別な教育的ニーズの考え方も、用語の拡がりと、正しい理解とのギャップが急速に拡大している感があります。興味を持っていただいたことを契機に、より深い理解を心がけていただければと思います。

・その他の感想
・いろいろな意味で気持ちが楽になりました。あまりいろんな情報に惑わされずに,自分の信念を持ってやっていこうと思います。

・もっと早く先生と出会いたかったです。私は医療的ケアを極めることができるように努力します。お金を貯めて看護学校に行き,また教育現場に復活する予定です。

 学年末のあわただしい時期に、単位の必要性に関わらず、熱心に受講してくれたみなさんに感謝しています。今後、一緒に仕事ができる機会があると良いですね。



 講義の概要


講義の性格
 特別専攻科「障害児教育の動向と課題《。「障害と社会《、「海外の障害児教育やその基礎理論《、及び「日本の障害児教育制度の特徴と課題《の3つの柱を相互に関連づけながら構成した。集中講義2単位。
 対象は特別専攻科。
 講義のねらいは,障害児教育に関する学習を通じて獲得してきた知識を各自の中で消化するための視点を提供することにおいた。単に知識を提供するだけでなく、自らの言葉で考えることを特に重視した。具体的には、たとえば表面的な理解にとどまりがちな国内外の様々な制度の「背景《を理解することを通じて、各国の制度の本質的理解に迫ることや、社会の中で「障害《がどのように位置づけられているのかを、1980年頃、1990年頃の映像作品を比較検討することで考えたり、1940年代の映像作品をみて考えるなど。

評価
 評価はレポートによりに行った。



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ご意見などは
sanagi@faculty.chiba-u.jp