授業評価:  2013年度 学部 肢体不自由教育学; 特別専攻科 肢体不自由者教育学
 担当:真城知己


   N=52

評 価 項 目 4:とてもそう思う
1:全くそうではない
1.シラバスの記述は、この授業全体の内容に照らして妥当であったと思いますか? 3.69
2.担当教員は意欲的に授業を進めていましたか? 3.83
3.予習・復習や課題等についての指示は適切だったと思いますか? 3.65
4.担当教員は学生の質問や意見に配慮していたと感じましたか? 3.69
5.この授業の内容について、あなたの興味・関心が高まりましたか? 3.65
6.あなたは、この授業の内容について理解度が上がったと思いますか? 3.67
7.あなたは、この授業の内容を意欲的に学ぼうとしましたか? 3.37
8.あなたは、全体的にこの授業に満足しましたか? 3.65
9.この授業の目標や内容は本学部(または大学院・特別専攻科)の専門的授業として適切だったと思いますか? 3.85
授業に対する意見(評価点・改善要望点)
受講生からの意見の内容
(原文そのまま記載)
意見をふまえた授業者(真城)の補足
・進め方・内容について
 ・たまたま授業を欠席したため、プリントのみからの判断となってしまいますが、「雇用・就労」のプリントの内容が全般的に古かったです。現職の特別支援学校の進路指導主事に解説してもらいながらプリントを穴埋めすることで、自分なりに補講しましたが、その方がちょうど今年から法定雇用率が上がったのに等、いろいろと指摘されていました。

 授業の履修の仕方について説明したときのことを思い出してください。
 プリントを自分で解くだけならば、問題集と変わりません。数字を覚えるだけなら、参考書を読めばよいのです。
 だったら、プリントにはじめから書いておいてくれれば良いではないかと思われるかもしれませんね。今年出版した採用試験対策の書籍でももちろん最新の情報を載せました。
 では、なぜ、授業で使うプリントには示さなかったのか。そこには「授業」としての意図があります。みなさんにはポイントを「理由とともに覚えて」もらわなければならないからです。

 なぜ、法定雇用率が改正されることになったのか、自分で考えてみましたか?

 授業では、「本」を読めば済むことをやっても仕方がありません。
 穴埋め形式プリントの内容を古いものにしているのは、理由があってのことです。穴埋め式のプリントとともに、改定された法定雇用率のプリントもちゃんとダウンロードできるようにしてありましたが、そちらはダウンロードしていませんか? 欠席した学生の皆さんもダウンロードはできたはずです。(もしかすると学期はじめに全部ダウンロードしていたとすれば、都度追加される資料が漏れているかも知れません。ご確認下さい。)
 授業に出席していた学生たちは新旧の内容のプリントを見比べながら、これまでと何が変わるのか、そしてなぜ、変わることになったのかについてのポイントを理解したはずです。
 もう一つ理由があります。
 この授業は4年生も受講しているので、採用試験のことも考えてプリントを準備しています。本年度施行になる内容は、情報が混乱しやすく一般的には試験問題に出しにくいので、みなさんの知識が確定している内容を客観問題として出題するか、どのような方向性をもっているのかを論述で問う形式のいずれかになる傾向があります。もし、法改正が十分に周知されていないために改正前の情報で学習してきた方たちが不利益を被るのでは困ったことになってしまうからです。
 それゆえに2種類のプリントを用意して、客観問題対策としての従前の穴埋めと、論述対策の改正内容を用意したのです。
 授業に参加すれば、その両者を比較しながらどこがポイントなのかが理解できたはずです。
 実習等で授業に参加できないのはやむをえませんが、大学で行われている授業内容に疑問を抱かせるような誤解を周囲に与えられてしまうのは、少し困惑しています・・・・・残念です。
 欠席した方の自習をどう支援できるか、少し考えて見ます。

・各障害について、きちんと正しい知識を得ることができてよかった。提出プリントも自主的に行うことで、自分自身意欲的に取り組むことができた。
 特別支援学校への観察実習後だったため、より実際に自分が経験したことや学んだことを学習に生かすことができた。

 授業の進め方の意図を理解して戴けてうれしく思います。
 単なるプリント解説なら予備校化してしまいますが、授業の意図をうまく受講生の皆さんに理解していただくのは、なかなか難しいものです。
 意欲的に学習している方が、授業を超えて学習が促進されている様子がわかると少し安心します。
 もっとも、この授業の受講生は「7.あなたはこの授業の内容を意欲的に学ぼうとしましたか」の平均点が学部平均を下回っていました。みなさんが意欲的に学習できるように、まだまだ授業改善が必要ですね・・・